スガラボットの「オーディオForum」 [ホームに戻る] [スレッド一覧] [新規投稿] [留意事項] [ワード検索] [管理用] [過去ログ] 記事閲覧

◆ 選択された記事を表示   前の記事  次の記事
スレッド6: DVD/Audio のサンプル音源 ATOM1.0 RSS2.0 RSS1.0 FEEDアイコン
No.23: SONYのヘッドホンMDR-SA5000について   [No.20への返信]     レスする ←引用して返信
日時: 2010/09/06 22:34
名前: カフェデTakeFive ID:pyALDSJY

SONYのヘッドホンMDR-SA5000について

スガラボットさん、USBオーディオに関心のある皆様へ

お久し振りです。
今回はSONYのヘッドホンMDR-SA5000についての使用レポートです。
SACD再生を意識して開発されたSONYの意欲作で、高域周波数帯域がSACDの100KHzをクリアーしています。
もし24Bit/192KHzサンプリングであれば96kHzまで再生出来るオーディオ環境が必要となります。
ヘッドホンではSONY以外でこの帯域まで対応している製品がなく、今回は迷わずSONYを選択しました。

再生周波数帯域 5Hz~110kHz
インピーダンス 70 Ω
音圧感度 102 db ドライバ口径 50 mm
コード長 3.5 m 重量 260 g

アルミ塗装製のヘッドホンスタンドも付属しており、ヘッドホンも実に高級感が漂っています。
早速、HUD-mx1に接続して聴いたのですが、これがラジカセを聴いているようで、耳にうるさくて長く聴き続ける事が出来ません。
スガラボットさん提供の音源もバイオリンが耳に突き刺さる感じでした。
何が悪いのか、これはSONYのヘッドホンMDR-SA5000を選択したのが間違いだったのかと冷や汗ものでした。
他の機器に接続してみると、
SUNVALLEY SV-192Sに接続して、やっと落ち着いて音楽が聴けるようになりました。
ヤマハのプリアンプに接続するとやや硬くやはり物足りません。
ヤマハもオペアンプ4558が使われ、HUD-mx1もやはりオペアンプだけでヘッドホンを駆動しています。
その点、SUNVALLEY SV-192Sは電源もしっかりしており、ヘッドホン駆動回路も良いのだろうと思います。

それでHUD-mx1に対して次の改善を試みてみました。
(1)HUD-mx1のSW電源を自作アナログ電源に変更しました。
HUD-mx1のSW電源の無負荷での電源ノイズを確認すると、何とデジボルで3.9mVでオシロで0.35Vp-pのノコギリ波が観測されました。
これをLCπ型2段フィルター付きのアナログ電源にして0.11mV(100kHz LPF onで0.025mV)まで落ちました。
この自作アナログ電源で再度聴き直すと音が激変して、随分と聞きやすくなりました。音量を上げても本当にうるさく聞こえません。
スガラボットさん提供の音源でのバイオリンの音が実に聴きやすくなりました。
デジタル機器の電源に今は安易にSW電源が採用されていますが、これは絶対に止めて欲しいと私は改めて思いました。

(2)ヘッドホンアンプを新たに追加しました。
電源変更で劇的に音質が向上しましたが、まだまだ4万円以上するヘッドホンとして私は満足できません。
MJの2010/09月号にアキュフェーズ プリアンプC3800(\1,785,000)の紹介記事が載っていました。
ヘッドホンには14石ディスクリートパワーアンプが採用されていますが、これは回路もなく真似は出ません。
ライン出力はオペアンプNJM4580+4石バッファーが搭載されている構成と紹介されています。
オペアンプだけではやはり無理があるから、4石バッファーが搭載されているのでしょう。
だったら同じ事を自分もやればいいんだと思い色々と調べました。
4石バッファーはゲインが+1でダイヤモンドバッファー回路として巷で広く流用されています。
そして、こちらのサイトでオペアンプ+ダイヤモンドバッファー回路のヘッドホンアンプの記事を見つけ、これがキットで販売されている事を知りました。
早速購入して、このヘッドホンアンプを作成しました。

nabeの雑記帳
http://nabe.blog.abk.nu/op-dbuf
単4電池2本で小型化されており、オペアンプ+ダイアモンドバッファというシンプルな回路構成です。
委託先はこちらです。残り台数が少なくなっています。
Web Shop Bispa
http://bispa.co.jp/448
ポータブルヘッドホンアンプキット説明書はこちらです。
http://bispa.co.jp/pub/img/l/000/000448-03-Y0zil_u7Oq0Y5af1cqSKbA.pdf

小さいので、私の場合、制作はとても苦労しました。
ハンダも極力少なく、ハンダ面も低くしてリードは坊主になる位にカットしなければケースに収まりません。
熱に弱い部品も多く、銀入りハンダを使ってコテの温度も極力低くして作業しました。
実はまだ、前パネルの穴加工が出来ていません。
たぶん、これはとても苦労すると思います。
まずは画用紙のような厚紙で試作し、その寸法に基づき、前パネルの加工をするつもりです。

が、出てきた音は素晴らしく全く申し分ありません。
やっと、SONYのヘッドホンMDR-SA5000を完全に鳴らし切れる様になりました。
充電池2本とはとても思えません。
電源ノイズからも解放され、音は実に「純」そのものといった感じです。
ただ、ひたすら音楽のみに没頭できます。

今、一番気に入っている構成は次の通りです。
iPod Classic + オヤイデiPodドックケーブル「HPC-D3.5b」+ ポータブルヘッドホンアンプ + MDR-SA5000
音源はCDを48kHz/16BitにUpconvしたモノです。オリジナルよりも高域がよりクリアーになっていると私は思います。
音量は十分でMDR-SA5000もiPodヘッドホンもVRが10~11時位で充分鳴ります。
いずれは96KHzWAV音源のためにHUD-mx1の自作アナログ電源にも再チャレンジしてみますが、ヘッドホンアンプはこのポータブルヘッドホンアンプを使う予定です。

ただ、このポータブルヘッドホンアンプは使いこなしに若干注意が入ります。
1.ボツ音を避けるため、VRを下げて電源のON-OFFをすること
2.出力と入力が接近していますので、ミニ・標準変換アダプターは細いSONY PC-233Sを使って下さい。ギリギリですが何とか使えます。
3.電池消耗時は完全に使い切れる前に低音の音割れが出てきます。使い切れずに電池交換しますので充電器はリフレッシュ機能付きがいいと思います。
そうなると実はサンヨーしかありません。NC-TGR03です。(でも個人的には電池はパナソニックの方が好みです。)

今回、音の良いオペアンプ+ダイアモンドバッファというシンプルな回路と電池駆動にとても魅了されました。
これをプリアンプやメインアンプの前段に利用出来ないかと私は考えています。

自作は無理だという人に、選択肢としてこちらをご紹介します。
ダイアモンドバッファはあるいは採用していないかも知れませんが、Web Shop Bispaのオリジナル完成品が近々出るみたいです。
発売は10月~11月になりそうです。
http://bispa.co.jp/blog/85
以上、ここでご紹介した内容はあくまでも個人の感想であり、絶対ではありません。参考程度として下さい。
またキット購入等はあくまでも個人の判断と責任で御願い致します。

またまた、長文・駄文のiPodオヤジでした。
では、また。

  前の記事  次の記事   スレッド一覧   新規スレッド作成

  レス(返信) 投稿フォーム
題名 スレッドをトップへソート
返信する相手先 上記の発言に返信する  スレッドの元テーマに投稿する
名前
E-Mail 入力すると メールを送信する をクリックした人からメールを受け取れます(アドレスは表示されません)
URL
添付ファイル

表示: jpg/gif
DL:zip/pdf/cgi
   標題:
   標題:
   標題:
パスワード 記事メンテ時に使用 (入力しておくと後から発言を修正・削除できます: 英数字 8 文字以下)
投稿認証キー (投稿時 投稿認証キー を入力してください。投稿認証キーは表示後360分間のみ有効です。)
記事本文

(全角5000字まで)



文字色

   クッキー保存